奥様は商社ウーマン

商社ウーマンの奥様の都合でハンガリーに移住したあと、グローバルITエンジニアの旦那の仕事でドイツに移住した夫婦の日記。現在は年子の男の子二人を育児しつつ、日本で働いています。

2013年10月

今回は徒然がなるままに。

油断

たまにトマトジュースを飲みます。
余談ですが、ロシア人はなぜか飛行機でかなり高い確率で
トマトジュースをオーダーします。

飛行機=トマトジュースを飲まねば

いつ生成されたかは不明だが、私もこの図式に当てはまります。

まだ一行しか書いていない本題に戻ります。
最近買ったトマトジュースの味が
…?!?!
だったのです。

パッケージをよーく見ると
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トマトの赤に隠れてレッドペッパーの赤が!!
しかも飾りみたいなかんじで黒胡椒も散っている。(((( ;゚Д゚))))

味はしっかりこの絵の通りっす。

会社帰りにぼーっとしながらの買い物も油断は禁物ですね。


お城について

 旦那さんが書いていた「テンションのあがる国内探索で出てきたお城。
この城はスゴいんですロマンが詰まってるのです。

そこがまぁーったく書かれていないので(遺憾)補足。

お城は12世紀につくられました。
作られた後、モンゴル軍により侵略をされます(←日本の元寇と同じ人たち)
いったん壊されるものの、修復され、
その城下町は13-14世紀にはハンガリーで一番リッチだったとという。

14世紀の王ラヨシュ1世の時にお城は全盛期を迎えます。
この人はポーランドの王位も継承し、ハンガリーとポーランドの2カ国の国王だったんだけど、
お城がハンガリーからポーランドに向かう道々にあったので
とても便利だったらしい。

最後の「騎士王」だったこともあり、騎士グッズの展示が充実。
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こんなに顔を固めたら呼吸と目視は不可能じゃないかと思う左の人。

馬も固める。 (お二方ともの視力が本当に気になる)
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ラヨシュさんは今も銅像となってお城を見守っています。
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その後しばらく、お城は様々な王様の妃が癒されにくる別荘となりました。
16-17世紀にはハンガリーはトルコに侵略をされ、
お城は今度はトルコの将校用の別荘になります。

その後は荒廃をしていたが、20世紀に入り保存され、
今は城のナチュラルな景観を利用して中世の演劇が催されるらしい。

900年近くたっているお城を見ないわけには行かない!

ということで、あまり行きたくなさそうな旦那さんを無理矢理
同行させ着いたところ、
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まさかの、工事中で入れず。

がーん。900年前のお城にクレーンがある…

遠くから眺めるしかなかったのでした…




秋は私の一番好きな季節。DSC06536












どこを眺めてもハンガリーの秋は本当に美しい
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大好きな秋が絶好調ですが、私の平日の生活は

朝焼けとともに会社にいき(空が美しい…)image1


















夕焼けとともに帰る(空が美しい…)image2














ワイン

日本ではあまり知られていない事実ですが、
ハンガリーはワインの生産しまくっています。
(国内的にはしまくりですが、世界的にはしまくっていないので
輸出をバンバンできる量には達しないのが辛いところ)

すでにこのブログでもかなりの確率でワイン関連の話が
登場していますが、それだけイケているということです。
地方によって味や風味は違うし、そのどれもがしっかり美味しい。

ハンガリーのワイン地図をみつけました。image6














右上の20番がこの間行ったトカイ
そのちょっと左下の18番がエゲル

でもまだまだ賞味していないワイン地域が盛りだくさんヘ(-_-ヘ

地図の横に、「ワイン十戒」がかかっておりました。
飲み放題に行く前等、ご参照を。(※英語、ロシア語、ドイツ語パターンといろいろありました)
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特に最後のものは、ぶどう詰み経験者(浅過ぎだけど)としては重い。

ワインで飲み歩きをしていて何がいいかというと
出し惜しみが全くないこと。
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これでもかとなみなみ出してくれます。
因みに横がパプリカパウダー(これが冒頭のトマトジュースに入ってるに違いない!)


ワイン好きの方、お待ちしております。



その1の続き


爆睡して目覚めた次の日は、朝からホルトバージに移動です。

ホルトバージは、草原のど真ん中にある町です。
昔ながらというか、もともと遊牧民族だったハンガリー人の祖先の暮らしを体感できるような町で、トカイからは車で1時間半ぐらいです。


トカイもたいがいな村でしたが、ホルトバージへ向かう道は、もうなんと言うかほんとにただの田舎道です。
道中、いくつか集落みたいなところを抜けたんですが、
犬は飛び出して来るわ、鶏が飛び出して来るわ、おじいちゃんはアジア人の僕が珍しいらしくひたすら見つめてくるわで、ど田舎丸出しでした。
おそらく、自給自足なんじゃないでしょうか。

ちなみに、僕らはハンガリーに来たのをいいことにヨーロッパ中のいろんなところを旅行しているのですが、
たいてい僕は本当にその町とか村とか島で久しぶりのアジア人だったりします。
なので、たいてい5歳以下の子供は僕の方を見つめてきます。
赤ちゃんも、「なんかこいつちゃうわ」って感じで本能でわかるんでしょうね、見つめてきます。
号泣してた赤ちゃんが僕見て「それどころちゃうわ」って感じで泣き止んだりします。



見通しが悪いからとか、カーブがあるからとかではなく単純に道路が荒れてるからという理由で制限速度40キロの道を
ちょっと言えない速度でびゅんびゅん飛ばしながらホルトバージに向かいます。

ハンガリーで奥様が購入したナビは、どんな田舎道も細い道もカンペキに把握してます。
全ヨーロッパ対応ということで、他の国も気軽にいけるすごいやつです。
女性の声なんで、名前はナビ代です。

この日もナビ代さんの誘導にしたがって村を抜けてました。

おれ「しかし田舎道やなー」
ナビ代「次を左に曲がってください」
おれ「はーい」
おれ「今のおじいちゃんチャリでどこに行くんやろうか。10キロ前後ぐらいなんもないでここ」
ナビ代「次を右に曲がってください」
ナビ代「次を左に曲がってください」
ナビ代「次を左に曲がってください」
おれ「なんか慌しいな」
ナビ代「次を左に曲がってください」






ナビ代「フェリーに乗ってください」



おれ「えっ」





ハンガリーという内陸国のど真ん中でフェリー?!

ナビ代さんうそでしょ!と思ったら、ほんまにフェリーでした。

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この小さい川を渡るだけのフェリーが突然現れました。
なんやこれわ!

はば50メートルぐらいの川を渡してる船で、車が乗れます。
ナビ代さんよう知っとったな!



ちなみにこのフェリーはまぁー進むのが遅くて、対岸行くのに10分ぐらいかかりました。
時速300メートル。


フェリー渡ったところには湖があって、白鳥がいました。
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野生のやつです。
おっきくて、近寄ると逃げるんではなく「シャアアアアア!!」と怒られました。
怖かったです。

野生はガチやなと思いました。

これはちょっと普通に怖くてテンション下がりました...


無事に川も越えてびゅんびゅん行くとホルトバージに着きました。
ホルトバージは、これまた小さい町で、車で5分あればホルトバージを抜けれます。
それぐらい小さな町です。
ただ、めちゃくちゃ大きな公園があります。

そこで、馬車に乗ってハンガリーにしかいない動物を見たり、
ハンガリーに引っ越してきたときの騎馬民族達の文化を見たりできるツアーがあります。

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この馬車で行きます。

見た感じテンションあがるじゃないですか!



辺り一面の草原に馬車で進んで行きます。地平線まで、360度平原です。

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馬に乗ってる人がいますね。

ここは国立公園で、広さは800平方キロメートルです。
ここも世界遺産で、中央ヨーロッパ一の牧草地帯だそうです。
水源も多く、野鳥の宝庫でもあるそうで、実際コウノトリのおっきい巣が、町の至るところの電信柱の上にありました。
コウノトリは一度に何匹かの卵を産むそうですが、全部が大人になれるわけではなく、
親が「こいつはもうあかんわ」と思ったときに巣の外に捨てるそうです...。

ネグレクトと聞いたからにはテンション下がらざるを得ないですね。



それでは、気分を変えて、ハンガリー原産の動物達を紹介してテンションあげて行きましょう!

まずは、ラツカ。
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ハンガリーの羊で、長い毛と巻き巻きの角が特徴です。
サイズは普通の羊と同じぐらいですね。
お乳はチーズとかに使います。


次が、ハンガリーの食べる国宝、マンガリッツァ豚です。
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これも特徴は長い毛で、なんというか毛豚です。
毛には泥がつきまくっていて、もうなんというか泥豚です。
急に走り出したかと思ったら急停止して、ごろんと寝転がります。
自由です。
この毛は一応利用可能で、第二次世界大戦時には、こいつらの毛を刈って作ったショールを兵士に支給していたそうです。

食べる国宝と言われるというか実際に国宝なんですが、お肉はめちゃくちゃうまいです。
また、コレステロールが少ないとのことで、健康にもいい豚のようです。
ちょっとびっくりしましたが、しゃぶしゃぶ温野菜でマンガリッツァ豚食べ放題があるので、気になった方は行ってみてください。 
めちゃんこうまいです!


最後が、牛!
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つぶらな瞳がいいですね!
ふつうの牛より一回り大きい牛で、正確な頭数は忘れましたが、数万頭ぐらいしかいないそうです。
でも、食べれます。
奥様は、この牛を見た瞬間にガイドに食べれるかどうか聞いてました。
後でレストラン行きましたが、お肉おいしかったです!うまみがすごいです。

ちなみに、牛の群れはハンガリー語でグヤと言います。
これがハンガリー料理のスープのグヤーシュの語源になっています。
こいつらが昔から入ってたんでしょう!かわいそうに!

ちなみにこいつらはだいたい4年で出荷されるそうです!



あれ?今回テンション下がることばっかり?




次に、馬術ショーが見れます。

その昔、警察的な存在の馬乗りさんたちがいました。
それが彼らです。
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青いズボンが特徴ですが、この青は当時ちょうど流行り出していたので青になったそうです。

彼らはいろいろと技をもっています。

例えばこれ!
馬を草原に隠す術

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馬を倒して草に隠れるわけです。

見た感じ、倒し方は、
①馬に草を食べさせて顔を下げさせ
②すかさず柔道的な技をかける
③倒したら上に乗る
④馬は草を食べ続けている
という流れですね。

上に立つという調子乗ったこともします。
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持ってるのは鞭で、空中で音速を超えることで、パァーン!!という音が鳴ります。
目的は知りません。


ちなみに、馬を座らせる技もあります。


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思ったよりちゃんと座ってますね。

右に落ちてるのは、鞍です。
馬に固定されていなくて、すぐに取り外しが可能です。

何か、聞いた話しによると、日本の馬は大陸の馬に比べて小さいらしく、
馬界ではポニー的な扱いなんだとか。

確かにハンガリーの馬はめちゃくちゃ大きかったです。
こいつらにヒヒーンされたらマジでぶっ殺されると思います。


あと、今回は見れなかったのですが、
なんと馬乗りの彼らは、走っている馬の上に立つ技もあるそうです!!
動画見つけてきました!ほれほれ


いいなーこれ見れたらテンションあがったやろうに。



そんなこんなで今回の観光は終わりました。

次はハンガリーの南方面でテンション上げてきます!!
 


今週の土日はハンガリーの東北サイドにある3つの町(村?)を巡ってきました!

最初が ハンガリー第3の都市であるミシュコルツってとこです。

ここは、なんやよくわかりませんが、昔ポーランドの女王様(妃?)の息子がハンガリーの王様やったことがあるとかないとかで、
ポーランドに近いこの町には、交流のための重要なお城があったんです。
それが今でも残っているということで、それがこちら! 
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なるほど!完全に工事中ですね。

塔からの眺めがいいとのことでしたが、完全に入れませんでした。
でも、 その代わりに中世で使っていた剣を実際に触れる展示やってました!
剣っていいよね!男の憧れやん!


テンションあがるわー



持ってみる私。

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感想としては、くっそ重い。
これを片手で振り回すのは大変です。
まともに振れるのは2回までですね。
一瞬でぶっ殺されますわ。

なんか斬首台もあったんで、自然とこんな写真も撮れちゃいますよね。
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まぁ中入れんしさっさと次行くかということで、次に来たのがここ!
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なんとこれ、洞窟温泉なんです!!
実際の洞窟にちょちょいと(大幅な)工事を行って温泉兼プールを作っちゃってるんですね!
探検気分が味わえます。
温泉自体はちゃんと湧いてるもので、なんか忘れましたが何かの効能があるそうです。


テンションあがるわー



さーてじゃあ洞窟探検にでかけますか!ということでチャポチャポ入っていくと、


あーあれですね!なんというか、冷たいですね
普通に冷たいです!
あかんやつです!


ぶるぶる二人で凍えながらも探検を進めていくと、
中自体はそんなに広くなくて、200メートルぐらいでしょうか。
でも、実際に洞窟の岩肌とかを見ながら泳ぐってけっこー良い雰囲気です。
夏は屋外プールも楽しめるみたいです!

防水カメラじゃないので写真を撮れなかったので、Googleさんに代わりに画像見つけてもらったんでURL貼っときます。ほれ

ちなみに温泉コーナーもあとで行って見ましたが、なんというか、ぬるかったです。33度でした。

ちなみに、ハンガリーの温泉は更衣室が男女共同やったりします!
荷物を入れるロッカー置いてあるところが共同で、着替え自体はロッカールームにある小さな個室でする感じです。


なんというか、テンションがあがりますね!







で、洞窟温泉を後にした僕たちが向かうのは、今回の旅のメイン、世界遺産の村トカイ

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トカイと言えば貴腐ワインが有名です。

貴腐ワインてなんやねんという話なのですが、
特殊なカビによって腐ってしまい、ぶどうの水分が抜けた結果、めちゃくちゃ味と甘みが凝縮された状態の「貴く腐った」ぶどうを使って作るワインです。
このカビは、特殊な気候条件でしか発生しないカビで、「どやっ!うちでも収穫遅らせてみたで!甘いんとちゃうか!」とかでどないかなるようなものではありません。

どうやってこの貴腐ワインを造りだすに至ったのかということなんですが、
その昔17世紀の頃、オスマン帝国がトカイらへんを攻めとったそうです。
住民は泣く泣く、ぶどうを放置して避難しました。
その後、村に戻ったときには収穫期が過ぎており、ぶどうはカビにやられてしわっしわになっていました。
でもワインがあきらめられへんかった住民が試しにそのぶどうでワイン作ってみたところくっそうまかったというのが始まりだそうです。



トカイについてワインセラーを巡ろう。
そして貴腐ワイン飲みまくろうというのが、酒番長の奥様の提案でした。
当然返事は、Why notですよね。Why not。





そこの君。東京五輪に向けて英語やらんとあかんぞ。






ちなみに、発酵と腐敗の違いは人間の役に立つかどうかの違いだけらしいですよ。




で、17:30にトカイに着いた僕らはまず、有名なワインセラーに行ってみました。
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作ってますねー!!
この樽一つで300リットルのワインを作っているそうです。

樽の上部に穴が空いていて、でっかいスポイトみたいなんで中のワインの吸い出して様子を探れます。
味見とかするんでしょうね。
めっちゃいいにおいが漂ってきます。
おれらやったら誘惑に負けて味見で飲み尽くしてしまいそうです。

このトカイワインは、甘さの単位があって、プットニョスと言います。
これが、3~6の4段階があって、6が一番甘いです。

このプットニョスは、小さい背負いかごのことです。
トカイワインは、別のぶどうで作った白ワインに貴腐ぶどうをいれて作るのですが、
そのときに何かご分入れて作ったか、というのが甘さの単位になってるんですね。

現在は、ワイン中の糖度などを測って格付けが行われているのですが、
昔は当たり年のワインだと3プットニョスでもめっちゃ甘くて、
はずれだと6プットニョスでもあんま甘くないみたいなことがあったとかなかったとか。

ちなみに、貴腐ぶどうだけで作るワインもあるそうなのですが、
あまりの糖度の高さに、普通にグラスで飲むと血糖値が急上昇してしまってよくないので、
スプーン1杯だけ飲むように、みたいな推奨制限があるそうです。
ちなみに、このクラスのワインは1本1万円とかします。
ものによっては年間4000本しか作られてなかったりもします。高級品なんです。


で、このセラーさんでワイン飲んでみました。
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左の色が濃いのが6プットニョスで、右のちょっと色薄いのが5プットニョスです。

感想ですが、めっちゃくちゃうまいです。はちみつ飲んでるみたい。
もちろん甘いんですが、それ以前にワインとしてうまい。
何杯でもいけます。
あまりのうまさにテンションあがります。


さらに追加で2杯ほど頼んで効き酒とかしとると、どうもこのワインセラーは18時で閉店のようで、
別のワインセラーに移りました。

それがこれ。
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ここはなんとトカイワインがグラス50円でした!
まんまとここでもおかわりをして、ここも閉店18:30で閉店。


ぶらぶら町を歩いていると、ワインバーを見つけたので、そこでもまたワインを飲みました。
ワインバーのおにぃちゃんがピザ食ってるの見て、そういえば腹が減ったなということで、
おにいちゃんにレストランを聞くと、目の前の道をまっすぐ行けば1つだけあるとのこと。

ちなみにトカイは本当に小さい村で、メインの通り1本の周りにお店とかあって、あとは家が転々っていう感じです。


レストランにいくと、ちょうど19:00に閉店したところでした...。
辺りを見渡してもほんまに何もないし、スーパーすら閉まっとるし、これが田舎クオリティー、今夜はメシ抜きか?!と思ったとき、
どんどん人が吸い込まれていくお店があるやないか!ということで入ってみたところ。
そこは唯一19時以降も空いてるワイン屋さんでした。
そして、どんどん吸い込まれて行く人たちはロシア人達でした!

酒があるところにロシア人は必ずいます。そういえば以前お伝えした美女の谷にもロシア人は大量にいました。
このときは6畳ぐらいのお店にすし詰めのようにロシア人が入っていて、
我先にトカイワインを買っていきます。

2リットルのボトルとかを平気で買っていきます。

そして、その今買ったばかりのワインを道で飲んでます!


そうなんです、彼らはただ、
バー系のお店が全部閉まったので、足りない分を自分で買って飲んでるんです!




ほんましゃーないやつらやな!とか言いながら脇を抜けて宿に帰る僕達の手にもまんまと4リットルのトカイワインが握られてたんですけどね。
テンションあがったんでしょーがないです。

ちなみにこの日は結局空腹のまま20時に寝て、翌朝7時まで寝てました。



国内探索その2に続く。






 

ブダペストから車で2時間半でいける近い海外は
意外にも有名なウィーンなのです。

ハンガリーは東欧のはしっこ
オーストリアは西欧のはしっこ

体制面でも雰囲気の面でもなんだか大きな差異があるかんじがするけど、
二つの首都間の距離はたったの250km
国境近くでは風力発電が平和に回っている。

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因みにウィーンに入る手前でちょっとだけ右にそれると
スロバキアの首都、ブラチスラバに行ける。

ブダペストをちょっとクリーンにして
ドイツ的な整理整頓されたかんじにすると
ウィーンになる。

というぐらい、この二つのまちの雰囲気は似ている。

出てくる食べ物の量がめちゃくちゃ多い点さえも。

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↑これは3人前で頼んだ皿。10人分の間違いに見える。

どの家庭にもウィーンの歩き方が
常備されているわけではないかと思うので
 選りすぐりの話を二つだけ。


マリア•テレジアと16人の子供たち

ウィーンというか、オーストリアは有名なハプスブルク家のもとで
繁栄をしていった。(歴史パートは長くないのでご安心を)

ハプスブルク家の戦略は「戦争よりも結婚」ということで
ヨーロッパ内のいろんな王族とどんどん血縁関係を結んで力を増していった。
興味ある方はこちら

このマリア•テレジアはそのハプスブルク家の中でも特に有名な
女帝だが、政治家としてオーストリアを統治する一方、

16人の子供を産んでいるのだ。(因みに末娘はマリー•アントワネット)

現代のキャリアウーマンも真っ青。

マリア•テレジアの子供表を発見したけど、
ほぼ毎年産んでいる計算になる
…ということはほぼ常に妊娠しているということなわけで、

マリア•テレジアの肖像画はかなりの確率で妊娠中ということだけど、
便利な当時の流行服のおかげであまり分からない。

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因みに、恋愛結婚を許可したのはお気に入りの4女のみで
あとの娘は漏れなく政略結婚。

10女なんかは「無教養な夫にじっと耐え忍んで16人の子供を産んだ」とある。
耐え忍び過ぎ。

エリザベート王妃のダイエット

16歳でオーストリア宮廷に嫁いだオーストリア王妃エリザベース
美しいので有名だった人らしい。
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愛用する地球の歩き方にエリザベート王妃のダイエットが
載っていたのでご紹介(真似はしない方がよいかと思われます)↓

生の子牛肉やイチゴの美顔パック、オリーブ油浴、塩入の卵白ジュース、
(タンパク質の集中摂取か?)
搾り立ての牛乳ダイエットにオレンジダイエット。

毎朝、夏は5時、冬は6時に起きて、午前中に冷水浴とマッサージ、
器械体操、朝食、読書と手紙、ハンガリー語の勉強をしながら調髪、
日に応じてフェンシング服か乗馬服に着替えて運動。
コルセットでの締め付けは1時間かかった。

昼食は牛肉ジュース(どんなジュースか分からないがまずそう)を
飲んですまし、数時間の強行軍の散歩、再び着替えと調髪、
末娘と遊んでやり(初めて人との交流が出てきた)、
19時に家族との晩ご飯にわずかな時間顔を出し、
その後友人との雑談、
髪をといてから就寝。

ちょいちょい髪の毛を整えているが、髪の毛の長さの関係でしょー
参考までに王妃は身長172cm、ウエスト50cm、体重50kg
(そのうち、かかとまで届いた髪の重さは5kg)
髪の毛の重量もすごいが、王妃は現代のモデル並みに痩せ過ぎ!

王妃の時代(19世紀)の建物もたくさんあるウィーンだけど、
18世紀半ばからある図書館にもいってみた。

入り口を入っていくと

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そこには本たちが。
図書館の装飾と本棚の境目が分かりにくいぐらい
一体感のある雰囲気。
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最後にウィーンの街角から

ダイナミックに落ちていく彫刻に動じずとまる鳩。
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お洒落ステッキ 
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10度ちょいの気温に負けない花嫁さん

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ジェントルマン
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ジェントルマンがよく乗る馬車の駐馬場(右に並んでいるのは全部馬車)
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ご婦人
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お洒落ぼうしのおじいちゃん(アルプスからおりてくるところを想像)
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そして
ウィーンの方で沈む太陽をバックにハンガリーに帰っていきましたとさ。

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追記:

ちょっと恒例にしつつあるこの追記コーナー。
これを書いている今日の昨日。

運動をせねばと思い、ジムのクラスにいってみた。

目指していたクラスはあっけなく中止になり(先生が突如の風邪欠席)、
英語のできる優しいハンガリー人に誘われて
気軽な気持ちで参加をしてみた。

そしたら、ビリーズブートキャンプ並みの過酷さ。(;´Д`)

肉体的にも精神的にもノー準備の私。

でももう出れないし。しかも先生の特別英語アテンション付。Σ(゚Д゚)

先生が言う言葉で「キチ」(小さい)
は認識できたのであともう少しで辛いのが終わるのかなーと
思ったら…

全然終わらない。

ハンガリー的なキチは日本的には「小」じゃなくて「中」かもしれない。

ということで全身筋肉痛の今です。



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