奥様は商社ウーマン

商社ウーマンの奥様の都合でハンガリーに移住したあと、グローバルITエンジニアの旦那の仕事でドイツに移住した夫婦の日記。現在は年子の男の子二人を育児しつつ、日本で働いています。

2015年10月

いきなりですが、みなさん「resistance」という言葉をご存知でしょうか?

あ、奥様の方です。
旦那さんの連載に割り込んでいきます。
ぷっぷーーー

んで、冒頭に戻ります。

「レジスタンス」になるんだけど、日本語に訳すと
「生き抜く力」とか「跳ね返る力」とかそういう意味があるのです。
うちに滞在したソーシャルワーカーをやってるカウチサーファーからききました。
聞き慣れないカタカナ語がぞくぞく出てきてますが、それぞれ説明していきます。

カウチサーフィーンというのはカウチ=ソファー、サーフィン=サーフィンで、
Facebookとかmixiとかそういうソーシャルメディアの一種なんですね。

サイトに登録して、自分の住むところに無料で海外の人を泊まらせてあげる、
替わりに自分も海外にいった時に無料でその国の人のおうちに泊まらせてもらえて、
現地の居酒屋とかに連れてってもらえて現地の生活を謳歌してみようぜ
というそんなシステムなんですね。

ほい。

で、半年ほど前から私たちもこれをはじめまして。
もっぱら泊まりにいくよりは泊まらせてあげてるんですけど。

なんかソンやなーと思った人もいるかもしれないけど、
泊まりにきてくれる人にメリットあるけど、
泊まらせてあげるこっちもいろいろメリットだらけです。

無料で英会話練習…
日本にふつーに住んでるとなかなか英語を練習する機会がない。
ベルリッツ行かねば。それかカウチサーフィンでボランティア活動がてら練習するのも

世界中のアルコール飲料三昧…
これは私たちが泊まらせてあげる条件として提示しているものでして。
もちろん、それは家にいながらにして世界中のお酒を飲みたいから。
すでにフランス・イタリアのワイン、オーストリア山岳地方のスピリッツ及びアルゼンチンのわけ分からないアルコールを賞味済みですぜ。v( ̄∇ ̄)v

いろんな視点…
いや、ホンマにふつーに生活しててなかなか出会えない人と出会えるのがすごく楽しい。
冒頭のソーシャルワーカーとか、アルゼンチンの警察の人とか、
フランスで刺青を掘ってる人とか、イタリアの化学者とか。

ルーティン化しがちな日頃の生活にスパイスですな(=゚ω゚)人(゚ω゚=)

んで、ソーシャルワーカーというのは
「生活する上で困っている人々や、生活に不安を抱えている人々、
社会的に疎外されている人々に対して、総合的かつ包括的な援助を提供する専門職の総称」
とウィキペディアさんは言っております。

今回、カウチサーファーで来てくれたカナダ人のAさんは10こぐらいの学校を担当しているらしい。
お金持ち地域もあれば貧しい地域の学校も担当しているとのことなので、
それぞれの子供が抱えている問題についてきいてみた。

貧しい地域では、食べていくこと自体が大変で、
教育自体が軽視される傾向にあり、貧しい状態からなかなか抜け出せない。
自分の親もきちんと最後まで高校を卒業していない。
自分の親の生き方を見て育つので、負の要素もいっしょに繰り返してしまうらしい。

一方で、お金持ちの地域では「ヘリコプター親」が多い傾向にあるという。
ヘリコプターのようにくるくると子供の回りを飛び回って注意をするけど、
着陸はしない(=子供に触れたり、もっと理解しようとしない)。
そういう子供は「デバイス」(ゲームとかケータイとかパソコンとか)に
ものすごい愛着をもっているとのことでした。

Aさんは中国系の移民。
移民といってもおじいちゃんの代で来ているから親もすでにカナダ生まれで、
パーフェクトな英語のネイティブスピーカーなんですが。
だけど、Aさんのお母さんは今だに英語は話せないらしい。
チャイナタウン育ちで英語がなくても生きていけたからだけど、


自分の生まれ育った国の言葉がほとんど分からないというのはどんな気持ちなんだろう。(・ー・)

そんなAさんは5人兄弟でおうちはすごく貧しかったらしい。
父親はアル中で片親に近い状態、母親も英語が話せずとても限定された社会でしか生きれず、
結果的に5人兄弟は必死にお互いを支えながらなんとか大人になった。

5人兄弟で大学まで出たのは次男のAさんと末っ子の弟。
一番上の長男は鬱病で長年に渡ってほぼ引きこもり状態で、
他の2人は意外にも前述の「ヘリコプター親」をやってるとか。

で、冒頭の言葉に戻りますが、Aさん曰く、人間が強く生きるにあたり、
そして強く生きるだけでなく自分をもって充実した人生を送っていくにあたり、
この「Resistance」=苦難から跳ね返る力
がとても大事とのこと。

大きな苦難に直面してもぽーーーーんと壁を跳ね返ってポジティブな側に行ければ
苦難を苦痛とは思わずに進んでいけると。

日本だと「根性」とか「やり抜く力」とかそんな言葉で表現されがちだけど、
なんだか「苦難」という壁にすーーーーっと吸い込まれそうになるのを
必死にとどまるイメージになりませんか?Σ(`□´/)/(私はなります。)

そんな状態に対してもっと跳ね返るイメージでいけば、
ちょっとスタンスが変わって良いのかも。

とAさんの話をききながら思ったのでした。

☆゚+.☆゚+.☆゚+.☆゚+.☆゚+.☆゚+.☆゚+.☆゚+.☆゚+.☆゚+.☆゚+.☆゚+.

余談ですが、Aさんと一緒に来てくれた奥さんはイギリス系カナダ人で、
二人の食の違いが面白かったです。
同じくカナダという国で育っているとは言え、やっぱり中国系Aさんはいろんなものを
口にしてきたようで、ほぼ全ての日本の食べ物を躊躇なく口に入れる。
明太子も納豆も制覇!(どうでもいい話だけど、因みにどちらも私の好物

一方の奥さんは「ヨーロッパの食文化」からはずれた食べ物に抵抗感があるようで、
回転寿司でも数皿のあとに「もう魚はいいかな!」と言い出すかんじ。Σ(・ω・ノ)ノ

子供の食の世界を広げてあげるのは親のミッションの一つだったりするのかなー
とか思ったりもしつつ。ヘリコプター親にはなりたくないけど。

脈絡ないそんなお話でした〜〜〜。

どうも旦那です!お久しぶりです! 

シルバーウィークも明けて10月に突入しましたが、いかがお過ごしでしょうか。

今年のシルバーウィークは何年かに一度の大型連休だったそうで、次にこれだけ連休がつながるのは11年後の2026年らしいですね!

僕らはまんまと乗っかってドバイに行ってきました!
今年から友達夫婦が駐在しているとのことで、泊めたるでとのことでまんまと乗っかりました。
前回書くとか言うとったエジプトの話はまたおいといて、
一旦ドバイの話を記憶が新鮮なうちに書いておこうと思います。


さてさて、ドバイってどこにあんねーん!ていうかドバイってそもそも街の名前ですよね、どこのお国ですか、ということなんですが、
まずここにあります。




地図にも書いてありますが、アラブ首長国連邦、いわゆるUAEにあるんですね。
たまに日本代表がサッカーで戦ってるあの国ですね。

で、首長国連邦の首長国ってなんなん?ということなんですが、
UAEは首長さんという、要は王様的な人たちがそれぞれ領土を持ってるんですね。
それでその首長国がアメリカの州的な感じで集まった国やから首長国連邦なんですね。
首長さんは絶対君主であるので、国民には2005年まで参政権もありませんでした。
政党も禁止なんですが、油がでまくってそれが国民に還元されているので特に不満もないという、そんな国です。
少なくともなんかそんな風に聞きました。

で、ドバイはそのうちの一つ、ドバイ首長国ということなんですね。

ところで、ドバイといえばやっぱり超高層ビル群の立ち並ぶ超高級都市というイメージですよね。
何もかもがお高い、超高級リゾートがバンバンあって、お金なんぼあっても足らん、フェラーリがびゅんびゅん走っとる、そんな感じですよね。
友達が泊めてくれるんであれなんですが、一応ホテルも見ましたが、
だいたい一泊3万ぐらいしますよね。1週間おったら21万って、アホな。月の家賃でも半分ぐらいやわ。
地球の歩き方を見ても、だいたいレストランの予算は一人1万とかわけがわからんことを言うてます。
そんなドバイの高級感溢れる点についてもレポートしてみたいと思います。


さ、ちょっと前置きが長なったわ。
行こ行こ。はい、もうドバイ着いたところからいきまーす。

はいっ、飛行機9時間ぐらい乗ってドバイに着きました。

さて、ドバイは着いた空港にいきなりもうヤバイもんがあります。
それが宝くじです!

まとまってるサイトがありました。

要は、なんと5000分の1とかいう高確率で1億円が当たるという、そんな宝くじがあるんですよ!
しかも当選すると、高級車、高級バイク、7つ星ホテルのブルジュ・アルアラブの宿泊券がついてくるとかなんとかで、そんな宝くじが空港で手に入るんですね。

いやこれすごいなと。
いや、金額だけでみたら日本の宝くじの方が高いですよそりゃ。
1等が5億で前後賞入れたら7億ですもんね。
ただ、当たる確率は1000万分の1ですからね!

それが5000分の1の確率て!もうそんなん当たったみたいなもんやん!買う以外の選択肢ある?
ということで、そんなこんなで買お買お思て値段みたら一枚3万円でした。

まぁそらそうやんね、確率上げる分一枚の金額上げな意味ないもんね。
3万はちょっと庶民には捨てても良い金額じゃないのであきらめました。


いこいこ。空港なんかおってもしゃーない。でよでよ。



空港からはメトロが出てるのでそれに乗って、15分ぐらいで友達の住んでいるワールドトレードセンター駅へ。
駅から出て友達の家に向かって歩くんですが、

暑い

それはもう完全に暑いです。
朝9時ですよ?既に30度オーバー?

9月後半でっせ!

幸いにも友達夫婦の家は駅から近くて助かりました。

友達(奥さん)ロビーに来てもらって部屋に連れていってもらいました。
入ってみると、

なにこれっ!
めたんこ広いですやん!
なにこれっ!
景色良すぎですやん!

DSC01042

















しかもプールまでついとるという完全ラグジュアリーな物件でした。

170平米らしいです。

170平米とか言われてもどんだけ大きいんかわからないと思うんで、
みんながわかるようにお馴染みの指標、東京ドーム何個分かというやつでいくと、
なんと東京ドーム0.003個分です!!
これは広い!



この友達夫婦が住んでるところですが、
なんかマンションとホテルの間みたいな感じなんです。
なんというか、マンションなんですけど、フロントもちゃんとありますし、
何日かに一回はベッドメイキングとか部屋の掃除とかしてくれます。
ドバイではマリオットとか、ヒルトンとか、そういうホテル系の有名ドコロがこうやって駐在の人とか向けに高級な住居を提供しています。

付近の様子。
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一方で、ドバイにはインドやパキスタンから大量の出稼ぎの人が来ていて、
そういう人たちはもちろんこういうところには住めません。
聞くと彼らは中心地から離れたところで一つの部屋に10人ぐらいで暮らしているらしいです。
お給料も手取りで10万ほどらしく、しかもなんとその3分の2を送金して残ったお金で過ごすという生活をしています。
宝くじギリ買えるぐらいの金額でどうやって生きてるんでしょうかこの国で。




で、着いたあとはちょっと昼寝をして、
ラクダバーガーなるものを食べに行きます。

ドバイにも歴史地区とか言う過去の建物が保存されとる地区がマジでお情けぐらいにちょっとだけあります。

DSC01049















東京ドーム0.1個分とかそれぐらいの広さなんですが、一応あって、
そこでラクダバーガーを食べれるお店があります。


これ



結論からいうと、これラクダやでって言われんかったら絶対気付かんぐらい普通の牛の味でした。

そこまで感動なかったんで次いきましょ。

次は、スークと言われる市場を見に行きます。

ドバイには現地間漂うスークが3つあって、
なんか服とかそういう系の店が多いオールドスーク、
スパイス屋さんが多いスパイススーク、
そしていかにもドバイという金製品を取り扱う店がひたすらに並ぶゴールドスークがあります。


まずはオールドスークを歩きます。
サイズは全然大きくなくて、まっすぐ歩いたら10分もかからんぐらいの距離なんですが、
まっすぐ歩けない事情があります。

売り子の勧誘がえげつないんです。

なんでか知らないですが、イスラム圏の売り子の売りつけかたはマジで半端じゃないです。

彼らは日本人を見つけるやいなやマジでゼロ距離まで接近してきて商品のアピールを始めます。
すごいアピール力です。もう鬼気迫るものがあって、全然ゆっくり商品を見れる雰囲気じゃないです。
ちょっといいなと思ってちらっと商品を見たらお店の中に入れ入れ!って言うてきます。
ただ、入ったら何かを買うまで二度と出れない、そんな空気がしてます。
ふつうに帽子被せてきたりスカーフ巻いたりしてきます。

だいたいお店の前を通ると
「Welcome to the world best shop!!」とかいう1秒でバレる嘘言うてみたり、
まだ何も言うてへんのに「Yes, we have!!」とか言うてこちらの心のうちを読んできたり、
ほんと落ち着ける空気ではありません。

次から次へと来ます。

ただ、彼らにも彼ら間のルールがあるようで、自分のお店の幅が陣地らしくて、
となりのお店の陣地に入った観光客には声をかけたらあかんぽいです。

やからどこまでも追いかけて来ることはないんで、ほんとにしつこかったら次の陣地にさっと移動しましょう。

で、こんな状況なんで、少しでも反応したら全部終わりなんでひたすら無視して歩くことになるんですが、
そこはやはり彼らも無視されるわけにはいかないので、気を引くためにだいたいのやつは何かしら日本語喋ってきます。
「イラッシャイマセー」みたいなまともなやつから
「ニホン?コンニチワアリガト」みたいな基本フレーズ系
「イイヨー!ヤスイヨー!タカクナイヨー!ミルダケタダヨー!」みたいな商売系
「ニホンスキデスヨ!」みたいな求愛系
「ナンデヤネーン!ボチボチデンナ」みたいな関西系
「ワタシノオトウサンニホンジンヨ!」みたいな確実な嘘系
「オカチマチ!」みたいな山の手線の駅系
などなど、いろいろバリエーションがあるんですが、
もうさすがに無視しきれんと笑ってもたのは
「チョットマッテオニイサン!ラッヒャンゴレライ!」とかいうギリお笑いに詳しい系でした。ラッヒャンて。

よりにもよって辞書にも載ってない、来年には誰も覚えてないフレーズをうろ覚えしてしまった彼の不幸に涙がでます。


僕らはそんな中で、比較的物静かなアフガニスタン人がやってるお店で服を買いました。
奥さんがワンピース買ったんですが、600円ぐらいでした。お安い。

ちなみにこのスークエリアのまわりにさっき言うた出稼ぎの人たちが住んでるみたいで、
物価は中心部に比べたらかなり安いみたいですね。


オールドスークを抜けると、すぐ横に流れている川を船に乗って渡った先にスパイススーク、そしてゴールドスークがあります。

スパイススークはもうほぼオールドスークと同じ目に合っただけなんでちょっと割愛しますが、
ここでは「ダメヨ~ダメダメ」が流行ってたんで、お笑いのトレンドはオールドスークより半年ぐらい遅れてるみたいでしたということだけ報告しときます。


で、ゴールドスーク。

とりあえず写真を見てください。

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こんな感じの金屋さんがおそらく50軒以上あります。

ゴールドスークの入り口には世界で一番大きい純金の指輪とか置いてる店があります。

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ここはやはり富裕層を相手しているだけあって、呼び込みの類は一切ありません。
一切ありませんが、ディスプレイされた商品を見ていると、お店の入り口をスッと開けて中に誘ってきます。
これが実はかなり誘惑的で、外って普通に気温40オーバーなんでめちゃくちゃ暑いんですね。
そのときにお店の中からクーラーの効いた風が流れてきたらそんなもんやっぱ入ってまうんですよね。

そんなこんなで何軒かハシゴして、結局奥さんがピアス買いました。
買ったら純金である証明書もくれます。

そうそう、ここでは指輪やネックレス、ブレスレッドとかなんでも金製品が手に入るんですが、
デザインは関係なくて、全部金の重さで値段が決まってきます。
その日の金の価格がゴールドスークの入り口に書いてありますので、ぼったくりもありません。
逆に言うと値引き交渉とかもないので、楽ですね。


さぁさぁ、そんなこんなで友人宅に引き返して、ドバイ1日目は終了しました。

ドバイその2に続く

















 

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