旦那です。
昨日の夜、めっちゃお腹が痛くて深夜に起きました。
僕のお腹が弱いことに関しては国内外から定評があって、これ自体はよくあることなんですね。
昼間お腹壊すこともだいたい週3から週4です。
夏、アイスを食べたいしジュースをかぶ飲みしたいんですけど、
そんなことするとお腹壊すのでできません。
日本ならそこら中にトイレがあるのわかっとるんで、たまにやって、まぁお腹壊すんですけど、
トイレの乏しいハンガリーではそんな冒険をするわけにもいきません。
まぁそんな話はどうでもよくて、
僕はとにかくトイレに行こうと起き上がりました。
で、暗い部屋の中を歩いてトイレに行くんですが、このとき僕はどんだけお腹が痛くても走りません。
絶対に携帯で地面を照らしながらゆっくり歩きます。
幽霊が怖いとかじゃなくて、ゴキが怖いんです。
僕のゴキ嫌いはかなりのもんで、毎日ゴキが出てくるかもという想像だけでビビッてます。
靴を履くときも、靴の中にゴキがいないことを確認しますし、
(昔バイトしとった居酒屋のバイト仲間の靴の中におったので)
夜中にのどが渇いて起きたときも、枕もとの水を飲む前にゴキがコップの中泳いでないか確認してから飲みますし、
(昔バイトしとった居酒屋のバイト仲間の飲んでたコップの中におったので)
なんかここ怪しいなって感じの店で出されたオムライス的な中の見えないメシを食うときは、ちょっとずつ端っこから食べてゴキがいないことを確認しています。
(昔バイトしとった居酒屋でバイト仲間の食べとったシューマイの中におったので)
毎日毎日、こんな感じでゴキにビビり倒してるんです。
プロのゴキビビラーなんです。
プロのゴキビビラーとしての僕のプレーは国内外で高い評価を得ています。
ハンガリーに来た当初、僕の気持ちは晴れ渡るようでした。
なぜなら、ゴキは寒さに弱いため現れないという北海道よりもさらにちょっと北にブダペストはあるからです!
ゴキの進入経路ランキング第一位である窓もあけっぱにして寝てましたし、
(ハンガリーは網戸ないので、開けると虫でも何でも入りたい放題)
夜中も部屋の中すたすた歩いてましたし、
ホウ酸団子も設置してませんでしたし、
ご飯だって気にせず食べてました!
でも、3週間前、夜中道を歩いていると、前方にしゃかしゃか動き回る黒い物体をみかけたんです。
僕は恐ろしくなって今までの行いを悔いました。
何が北海道より北やから大丈夫やねん!!
何をいい気になって窓を開けて寝とんねん!
何を夜中すたすた歩いとるねん!
もう、家の中におるかもしれんな・・・
その日からまた、携帯で足元を照らす日々が始まったわけです。
で、昨日。
幸いトイレまでの経路にゴキはいませんでした。
トイレに腰を落ち着けて、
「やばい、痛すぎる」とか、「助けて!」的なことを叫びながら腹痛と格闘してました。
僕は、トイレでは必ずスマホでネットサーフィンをします。
スマホでboketeというサイトを見るのがマイブームです。
で、10分ぐらい見とると、
ドアと床の隙間から突如としてちょうど気持ち悪いぐらいのスピードで
等速直線運動する黒い物体が入ってくるじゃないですか!
しかも一直線におれの方に向かって来ます!
おれ「うわっ!ゴキや!!!!」
おれ「くぁwせdrftgyふじこlp!!!!!」
トイレから跳ね飛んでゴキをかわすおれ
なぜこのタイミングなのか
なぜ数ある部屋からおれのいるトイレを選んで進入してきたのか
なぜおれの方に一直線に向かって来るのか
人間から出向いて殺すようなことはしないのに
なぜいつも平和協定は一方的にゴキサイドから破られるのか
おれはおしりをどうやって拭けばいいのか
数々の疑問が湧き上がります。
ゴキはどうも便器の裏に隠れた様子。
この隙に遠くからペーパーに手を伸ばしておしりを拭くと、メガネと武器を取りにトイレを出ました。
リビングにはなぜか料理雑誌No.1で知られるオレンジページがありました。
なぜここハンガリーにこんなものがあるんでしょうか。
とにかく、これを丸めて武器にします。
隠れたゴキをおびきだすために、ワキ用の良い匂いの消臭スプレーを手に持ちます。
殺傷力ないけど、仕方ないです。
で、寝室に行ってメガネを取ります。
ついでに奥様に事態を報告します。
おれ「出た!ゴキブリが出た!めっちゃでかい!めっちゃ速い!やばい!やっつけるの手伝って!」
奥様「...うーん?(寝ながら)」
おれ「ゴキブリ!でかいの!速い!」
奥様「...うんうん
(寝ながら)
」
おれ「ゴキry」
奥様「はーい、お願いしまーす(寝ながら)」
何をのんきに寝とんねんこいつは。
ゴキブリにやられてしまえ。
あかん、やっぱりここは一人で決着つけるしかないなということで、トイレに戻ります。
意を決して便器裏にスプレーするんですが、ただただ良い香りが広がるばかりでゴキが現れません。
バンバン叩いたりしても一向に出てきません。
おれ「そんな...そんなまさか、もしかしてこっち?!」
うちのトイレはちょっと広くて、トイレ兼洗濯機置き場兼ちょっとした物置ぐらいの規模があります。
入ってすぐのトイレゾーンからやつは逃げ出し、既に奥の物置ゾーンに逃げ込んだとしか考えられません。
物置ゾーンにあるトイレットペーパーとか、洗剤とか、掃除機とか、
そういうのを細心の注意でちょっとずつ動かしていくおれ。
30分ぐらい探索したときでしょうか、
なんとやつは突然天井からは目の前に降ってきました!
おれ「うわぁぁぁぁl!」
おれ「くぁwせdrftgyふじこlp!!!!!」
またもやおれの方に向かってくるゴキ。
突如訪れた最終決戦です。
やるのか、やるのかおれ。
一瞬この画像が頭をよぎります。
パーン
やりました。一撃です。
オレンジページをどけて見てみると、見事に潰れてます。
ハンガリーのゴキはどんなんなんかなーと思って観察してみるとなんかゲジゲジみたいに長い足してますね。
足の数も6本より多い気がします。
というか確実に多い。
というか、こいつゲジゲジやん。
というか、こいつゲジゲジやん。
というかゲジゲジでした。
どうもこのサイトに書いてあるヨーロッパゲジってやつっぽいですね。(閲覧注意)
このゲジゲジっていかにも害虫ヅラしてますが、
おうちに入ると、人様に迷惑をかけることなく、害虫を食べて、頃合を見て去っていくという益虫...だと...?
ゴキの対抗勢力をぶっ殺してしまったことにちょっと罪悪感を覚えたけど、
ゲジゲジ君、君はその見た目に罪悪感を感じてくれ。
とりあえず、事態が収束したので奥様に報告や。
おれ「ゴキブリやっつけた」
奥様「...はーい(寝ながら)」
奥様「...捨てたー?(寝ながら)」
おれ「トイレに流した」
奥様「...はーい(寝ながら)」
おれ「・・・・・・・・・」
おれ「・・・・寝るか」
ちなみに、次の日に起きた奥様に
「何ゴキブリぐらいでギャーギャー言うとんかなと思っとった」
って言われました。
ゴキブリにやられてしまえ。