仕事の関係で弾丸でロシアにいってきました。
ロシア滞在時間:29時間 (彗星をイメージ)
この時期にはよくあることですが、気温はマイナス19度。
因みにロシアでは「マイナス」というのはつけず、
ただ「19度」 とだけ言うので、
「今19度やけど、今日の昼間はあったかくなるらしーよー!15度!」
という不思議な会話が生まれます。
そして(マイナス)15度とかあったかくないし。
さて、マイナス19度の世界というのはどういうかんじかというと
1分でも外を歩くと鼻の中が凍ったことが自覚できます
まつ毛に小さい氷みたいなのがつきます
イメージ画像↓
防寒が手薄なところに何本もの針が突き刺さったような痛みが走ります
しばらくすると麻痺します
「”寒い”状態はない。防寒ができないやつがいるだけだ。」 という格言もあるのですが、
ちょっと風が強めな日はすぐこんな状態
防寒については以下をご参照下さい。
セーター:できれば2-3枚
ジーンズの下にはタイツをはく。
上着はがっつりダウン、おしりまで隠れるのが良い
帽子はマストで、その上からフードをかぶり、 マフラーで上から固定する(
この時点でお洒落度は大幅に下がる)
防寒に徹するとイスラム教の女性ばりに目だけが出ている状態。
信号を待っている姿は雪だるまの群れ。
身体が服で1.5倍ぐらいにふくらんでいるので地下鉄もぎゅーぎゅー
ところで、防寒だけしてたらいいかというとそういうことでもなく、
女性はしっかり「美」を追求しないといけない、それがロシア。 大
きな制限がある中でそれでも美しくあろうとするこの姿勢、 やっぱりイスラム圏に似ている気がする。 ↓ダサくなりがちなダウンをお洒落に着こなす方法
着いた当日はモスクワの友達とゴハンをしにいきました。
今年のモスクワはライトアップが気合い入っているとのことで。
寒々しい景色に浮かび上がる照明は氷のよう。
眺めている私の足も順調に麻痺しつつ、氷のよう。
この日は大好きなグルジア料理に舌鼓をうち、
(もと同じソ連とだけあってモスクワはグルジア料理が充実している)
明くる朝、気合いを入れつつ朝ご飯をしているとラジオから
「今週はロシア全土が冷え込むでしょうー!イルクーツクが47度…」
上記言及の通り、マイナスをつけるのをお忘れなく。
モスクワはまだまだ甘いということですね。
甘いはずなのに…オフィスに着く頃にはもちろん、麻痺再来。
↓凍った川の上
非常に精力的な一日を過ごした後、空港にダッシュ。
「出張レポートは飛行機が着陸するまで完成させるとイイ」
というのは会社のセンパイに学んだ有益なことの一つ。
確かに、記憶がフレッシュなうちにがーーっと書くのは良いので実践している。
ということで空港に向かう電車でタイピング。
空港の待ち合い室でタイピング。
飛行機が遅延しているのをいいことにひたすらタイピング。
飛行機が動き出すまでひたすらタイピング。
今回、帰りの飛行機で席が隣になったのは
ビール腹で50代のオジサン。コミュニケーション能力は人の50倍ぐらい。
明日(出張から帰国後の最初の日)は日本からの来客あり会食ありなので
寝ることに決めていた私はしっかりとオジサンにつかまってしまい…
ハンガリー人の国民性についてから
(天才の比率が高いらしい。)
ハンガリー語の特性から
(ひたすらに言語の独自性を貫いたため、国家の発展が遅れたというのがオジサンの見解)
オジサンが出身のまちが「なべれじにー•ちぇるにー」で今朝3時に起きて、
ずっと旅していることから
今日すでに7回も食事をしていることから
(今回の機内食が8回目。でもハンガリー着いたらやっぱり9回目の食事をするだろなー
となぜか切なそうに言っていた)
最終的には、バニラアイスにはコニャックがあう!(´∀`)という話で落ち着いた。
確かにあう!
しかも、コニャックはグルジア産が美味しいという情報をゲット。
グルジアワインがかなり美味しいのは知っていたが、コニャックはノーマークだった(; ̄Д ̄)
以前にも書いた通り、私にとって飛行機での移動といえば、
トマトジュースと心理学雑誌
ということで、今回購入した心理学雑誌からちょっと抜粋して終わりたいと思います。
ロシア版Psychology 2月号より (私翻訳であることご留意下さい)
「感情をともなわない記憶はない。
感情が記憶をとどめるのだ。
たわいのないことが喜びや驚きで色を添えられる。
恐怖や憎しみが出来事を白黒の枠で凍らせる。
怒りの炎が燃えた後、心の中にススが残る。
日常だけが透明なまますりぬけていき、色を残さずに人生に絡みついていく。
だから私たちは何年も前の出来事を何回でも再生する一方で
3時間前に起きたことも思い出せないのだ。…」
透明な”日常”にたくさんの明るい色がつきますように!