どうも旦那です。
先に言っておきましょう!今回はグロ注意です!
グロ画像が出ますので、そういうの弱い方は引き返してください!


ハンガリーの冬の行事の一つにdiszno vagas というのがあ ります。
diszno(ディスノー)が豚、vagas(ヴァガシュ)が切るという意味で、日本語訳すると豚解体とか豚殺しとかそんな感じです。 

このイベント、その内容は名前の通り豚さんを殺して食べるという行事です!
そのあまりの凄惨さにおもわずベジタリアンになってしまったハンガリー人が僕 の周りだけでも二人いるというこの行事、
最初は「これは未体験で終わらすやつや」と思ったんですが、
僕らの共通のハンガリー人の友達が
「せっかくハンガリーにおるねんから一回は行かんと!」というので先週末行っ てきました。

そもそもこのイベントは、
冷蔵庫がなかった時代に、冬なら肉が腐らないから冬のうちに解体して加工すればいいやんという
全然特に神様に捧げるためにとかそういう特別な理由のないただただ生活のために行ってきたことが
今も一つの行事として残っているものだそうです。
また、みんながみんなやるわけではなくて、
毎年欠かさず行く人もいれば、行ったことない人もいます。


で、豚さんを殺すにあたって、まずは当然かわいそうな豚さんを用意しないとあかんのですが、
誰も豚さんなんか飼ってないので、ど田舎の村に行きます。
ど田舎の村々では、冬のこの行事に備えて農家の方が豚さんを育てていて、
この行事に参加する人を募って、見学料というか、参加料というか、そういう形でお金をもらうというビジネスになってます。
だいたいの場合、寝床と食事も用意してくれるみたいです。
今回、僕たちはハンガリー人の友達とその家族と親戚、友達の彼氏(これも共通の友達)の8人で参加しました。


金曜日に仕事が終わってすぐにど田舎めがけて出発します!
ブダペストから北上すること2時間
一瞬スロバキアに入ってもっかい出たところにある村に着きました!
パッと見たところ商業施設はレストラン1件、タバコ屋さん1件
人口おそらく500人以下、
20代前半ぐらいの若者カップルがデート中に着とる服が二人ともジャージというまさに村。

早速ディナーやでということで食堂に行くと親戚の方たちが出迎えてくれたんで すが、
まぁ完全にパーリンカが用意されてますね。
パーリンカは果実から作るハンガリーの蒸留酒で、
まぁ言うたらハンガリー人のウォッカみたいな感じです。きついやつです。
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よく見ると先についてた彼氏は既に歓迎攻撃を受けてたようでべろんべろんに酔っ払ってます。 まだ8時やぞ!
そしてよく見ると16歳の弟がパーリンカ飲んでます!いやこれ50度やぞ!
僕の地元のヤンキーは高校時代ビール飲んでドヤ顔してましたが、
彼は50度のショットを2、3杯いっても真顔です。
ハンガリーのヤンキーは何をしてドヤ顔すればいいんでしょうか。

そんなこんなで8人で1リットルのパーリンカ飲み干してこの日は寝ました。



そして土曜日!
朝7時半に集合して、まずパーリンカを飲みます。またかぃ!
でもこれは既に豚殺しの一貫なんです。
朝はパーリンカを飲む!これは決まりです。

で、すぐ横にある豚小屋に移動します。

豚さんが1匹寝てます。
120キロの立派な豚さんです。
豚さんは自分がまさに今から殺されるとか知らないんでしょう。

親方がおもむろに豚小屋に入り、豚を追い詰め電気を流します。
「なるほどなー、電気で殺してから解体するのか」と思いましたが、
これはただ逃げられないように豚さんを弱らせるだけのようですね。
電気を1分ぐらい流されても豚さんは生きてます。

豚さんを引きずりだしてきて、もう一人の方が洗面器を首筋にあてます。
親方がナイフで首を切ります。
血が勢いよく出てきます。
この血を洗面器で集めるのは、なんと後でその血を混ぜたソーセージを作るから です!

この段階で豚さんは死にました。

次に、バーナーで豚さんの毛を焼き払います!
バーナーがゴーゴーいいながら焼いてるんですが、皮は一切焼けません!ピンク のままです!すごい。
ちなみに沖縄では豚さんは足とかは毛がついたまま売られてますよね。
あれひげそりとかで剃るらしいですよ!

で、毛が焼け終わると今度は藁を乗っけて、藁ごと焼きます。
これをすると皮膚に茶色の焼き色がつきます。

この段階からみんなだいたい「豚から豚製品に変わったように感じる」と言います。
確かに僕もそう思いました。さっきまで生き物という感じだった豚さんですが、
今はもう急においしそうなんです。豚製品なんです、もう。


豚さんが焼き終わると
次は、あんこうみたいに両足を上にして吊るして解体していきます。
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解体の順番は確か、
両手を切り取る
→顔を切り取る
→お腹を開いて内蔵を切り取る
→左右のアバラを骨ごと縦に切りとる
→豚さんを縦に切る
→身を切る
→足だけ残る
という感じやったと思います。

これは内臓と顔 
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これはなかなか凄惨です。
特に内蔵がだらんと垂れてるのはまさに映画といった感じです。グロい。
また豚製品から生き物に戻った感じです。

人生初の豚殺しイベントに参加する赤ちゃん
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解体が終わると
最後に心臓を割って、中に入っている血液を抜きます。
ゼリーみたいに固まった血が、ボタっと地面に落ちました。


こんな感じでメインイベントは終わりました。
人によっては食事も喉を通らなくなりそうなシーンですが、
「さぁ朝飯やで!」ということでこの直後に朝飯食います!
しかも思っきりベーコンとかサラミが出てきます。
豚さんに感謝しつつ食べました。
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真ん中らへんにある白い瓶に入ってるのは豚さんの脂肪です。
ハムも白い部分が5割です。
脂肪度高っ
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ご飯を食い終わったんですが、まだ9時ぐらい。
もう朝からパーリンカ飲んどるし車運転できへんで。
こんなど田舎の村で一日どうすればいいのか!
と思ったんですが、いろいろと見学したり体験することはありました!

さきほど解体して採れた肉や内臓は全てこれまたすぐ近くにある加工場に運ばれ たのですが、
ここでソーセージ作りが体験できました!
こんな感じ。
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これはなにやら煮てるところ

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お肉を解体 
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その後も牛の乳搾りとか
チーズ農家さんのチーズ食べたりとか
夜のワインセラーでろうそく片手に飲み会したりとか、
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パーリンカ工場見に行ったりとか。
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蒸留中。

ちなみにパーリンカ工場のこの青いボックスは政府から与えられる製造量測定器で、
作った量は全て管理されています。ごまかしがばれると罰金を払わないとダメだそうです。
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個人の方もこの工場に自分たちで用意した材料を持ち込んでパーリンカを作って もらうことも可能で、
そのときに年間86リットル以上自分で作ると酒税がかかるそうです。
アルコール度数50とすると43リットルの純アルコールて。
ピールを仮に5%とすると、430リットルなんで、350ミリ缶で1200本分のアルコール!
アル中まっしぐらな量ですが、ハンガリー人はこの量は少ないと思ってるみたい です!
見学中に村のおじいちゃんが来て自分のパーリンカの進捗を確認して帰りまし た。おそらく毎日来とるんでしょう!
村では娯楽がないので、男の人は特にパーリンカの飲み過ぎでアル中になる人が 多く、一種の社会問題だそうです。
ある村では暇すぎて湖の魚を釣ってはリリース釣ってはリリースを永久に繰り返 しとるとか。






他にも教会とかも行って、村の歴史について学んだりとか。
ここらへんはグロ担当の僕に変わってインテリ担当の奥さんが書いてくれるで しょう!!
ということではいバトンタッチ!!