日本のとっても大変な業界で働く友達が

人生の一休憩を入れにハンガリーに遊びにきました。

一緒に天国に近い場所に行くことにしました。

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ここはクロアチアのプリトヴィツェ湖群国立公園

いつぞや、洪水になっている時に行ったところです。

魚の群れと沈んで白骨化したみたいな木が真っ青な水をすかして見える。

この神秘的な色の湖を表すのにどんな言葉が的確なのか暫し考える。

コバルトブルー?

ターコイズ?

翡翠色?

青碧?


心が洗われたところで失恋博物館へ。

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「結婚、出産、葬式は人生の一大イベントとして刻まれるのに

どうして失恋はこんなにも人の人生に影響を与えるのにどこにも刻まれないんだろうか」

という思いからスタートした博物館です。

失恋とその遺品がコンセプトの巡回展がベースとなっています。


展示品はみんな本人からの寄付で、それに関連した話がついています。

(因みに受付で詳細な日本語翻訳冊子を貸してくれるので

言語の壁なしに悲しくて、深くて、たまにちょっとおかしい失恋の世界に浸れます)


展示品はけっこう予想のつくぬいぐるみ系から

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シャンパンの瓶の蓋(不倫相手と過ごした素晴らしい誕生日の一日の思い出)、 

遠い日のバザーでもらったというクッキー、そして電子板まで

(中学校時代に好きだった男の子が引っ越しする時に最後にくれた品)まで。

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そしてこれは浮気して出ていった恋人の家具を壊すのに使った斧↓

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そんな数々の展示品の中でも個人的に秀逸だったのは以下のもの。


ぬいぐるみ:

ザグレブとサラエボ間の遠恋のお話。いつか一緒に生活することを夢見ながら。

イモムシはそのために買ったもの。

「2人が会うときには必ずイモムシの足を一本引っこ抜いて、

いつか、離れなくてもいい日がくることを 指折り数えて待つつもりでした。」

これが無惨なイモムシの姿。

まだ足が残っていることから大恋愛が終わるを告げたことが伺える。

それにしても足をひっこぬく必要はあったんだろうか?

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ウェディングドレス:

「大きなことを言うくせに行動が伴わない。口を動かす時間が増えるに連れ、

何もしなくなった彼でした。

悪いけど、ウェディングドレス代も銀行ローンも払ったのは私だからね!」

決め台詞がちょっとかっこいい!

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ピンヒールのハイヒールについていたお話はこうです。

(写真はないので想像して下さい)

子供の時の初恋の人。オランダに住む二人。

やがて彼は引っ越しをしていく。 涙、涙、です。

彼女はいつまでも彼を忘れられませんでした。

人生のいろいろな荒波を経て、やがて彼女は… SM女王になったのでした。

ピンヒールをはいて鞭を振りかざす。

ある日、いつも通りお客さんをいじめていました。

すると、イマイチお客さんの反応が悪かったのでピンヒールを舐めるように要請しました。

そしてお客さんの顔をしっかり見た瞬間、気づいたのです。

それは初恋の彼でした。

飾られていたのは二人の再会の思い出のピンヒールなのでした。

なんともいえないせつなさが漂いますね。


この博物館に関する旦那さんのコメントは

「ロマンチックってホンマにどこにでも転がってるねんな!」 でした。


ロマンチックでいえば、私はこの博物館のトランプの話が好きでした。

「路上には意外とトランプのカードが落ちています。

カードを拾ったら彼と二人で何かする、 というルールを作りました。

例えばごはんを一緒につくったり、

ウィーンにある一番高級なレストランに食事にいったり(オーストリアのお話なので)、

映画を観に行ったりみたいなことです。

落ちてる確率が少ないジョーカーを拾った日は特別で、曜日に関係なく空港に直行し、

次に飛ぶ便に乗り、どっかに行ってしまうという決まりでした。」


二人の恋愛が終焉を迎えた故に、トランプカードがこの博物館に収まっているわけですが、

このルールの自由奔放さがとても気に入りました。

社会人じゃなくなったらやりたいな。年金もらいだしたぐらいになるのかな?それもありだな。


とにかく人は迷い、抗い、間違っていると分かりながら身を焦がし、

吹っ切れたと思いながらも吹っ切れず、

恋に愛に大きな影響を受ける生き物ですね。

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最近みかけた言葉を思い出しました。

「愛とは巨大な矛盾であります。それなくては生きられず、しかもそれによって傷つく」

by 亀井勝一郎


もっと探求したい人は恋の格言をチェック下さい。


因みに失恋博物館の横では盛大な結婚式が3つも同時並行で行われていました。

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人類は学ばない。そして学ばないからこそ、愛を信じ続けるのかもしれません。